『月下美人』 langage des fleurs 花言葉・月に帰る花のおはなし
10月29日の花は
「月下美人」 ゲッカビジン
花言葉『デリカシー』
たった一夜だけ、
幻想的な美しい花を咲かせるサボテンです。
めったに花を咲かせることがないものの、
ある夜、突然 月の女神が舞い降りてきたかのように、まばゆい大輪の白い花を咲かせます。
満開するのは夜9時ごろで、
海草のようにゆらめく葉のあいだから、蠱惑的(こわくてき)で、艶やかな姿を闇のなかに浮かびあがらせます。 しかし、絶世の美女にあったような 戸惑いと感動に酔いしれるのもつかの間、
真夜中を過ぎると タイムトンネルで100年も飛び越えたかと思える老婆のように萎(しお)れ、首をうなだれてしまいます。 何年間も、美しく磨き上げるだけに費やしたエネルギーが、突如開花し、光り輝くような美しさの残像だけをおいて、
ふたたび月の世界にもどってしまった女神のような花なのです。
恋の悲しみを知らぬ人には
恋の味は話せない。(伊藤左千夫)

