夜須・海辺の街の風景

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雨上がりの午後。

少しずつだけど

霧が晴れて、森に彷徨う(さまよう)

ミストが(水蒸気)空へと帰る頃…

東の空に太陽が現れて

海面は次第にエメラルドの色を取り戻し

微睡んだ景色が (まどろんだ)

姿を変えてゆく夢の時間。

東山魁夷  ひがしやまかいい

日本画を思わせるよう

穏やかで

優しくて

繊細な「時のア一ト。」

もう 二度と戻らない

"いま"という瞬間…

振り向いたら

いにしへの過去になる。

背中を見送るような

切ない"恋人"のようでもある

自然との対話。

波の音が聞こえる。

(波の声が聞こえて来る。)

「元気でね。」

「またね。」

「いつでも おいで。」

「期待はせずに、待ってるよ。」

そんな風に云われて

後ろ髪を引かれるように

…胸がキュンとなりつつ

車に乗って

エンジンをかける。

流れる景色の中で

いつの間にか

また  現実に戻り

信号待ちをする頃には

頭の中をリセットしていて

明日の事を考えている。

《 変わらないで

いつものように

包み込んでくれる場所へ

人は帰りたいと願う。》

自然界だって

晴れの日もあれば

雨の日もある。

それでも

笑ってても 泣いてても

"逢いたい"という

気持ちに嘘はない。

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