「なんて事ない日常の会話に幸せを…」
早朝は忙しい。
車のハンドルを握るワタシ。
隣には長男のティーンエイジャ一
風邪を引きかけていることもあって
いつものバス停に行かないで
山の上の学校まで
車で送ってあげる。
… ふと窓越しから見える
空の色が綺麗だったから
「見て。空が綺麗。」と言うワタシ。
その言葉に反応して
同じ空を見上げて
「うん。ほんとに綺麗やね。」
と応えてくれる長男。
親子の会話なんて
そんなもので
後は静かに黙って
流れる景色と信号待ちをしながら
目的地まで
進んでいく…
それでも 相手にきちんと共感することや
思いやりの言葉を返すことが
出来る人間に成長しているのだな…
と気付いて
心のなかが嬉しくてたまらなかったが
ワタシは、いたって
平常心を保つようにして
彼らを眺めている。